理学部?工学部?何が違うの?
4月も終盤に差し掛かり、そろそろ志望校や志望学部を絞り始める時期でしょうか。学部や学科を調べていると、ややこしい名前だったり何を学べるのかよく分からない学科ってありますよね。
特に理系の皆さん、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
ほぼ同じ学科名なのに
学部が違うんだけど何が違うの⁉︎
特に例年、理学部と工学部の違いがイマイチ分からないという学生さんが多いです。
そこで、簡単にですが違いをお伝えしたいと思います。
一言で違いを表すと...
理学部→理論屋さん
工学部→エンジニア
はい。
これだけです。これのどちらを目指したいのかで学部学科選びをして下さい。
ただ、これだけではさすがに雑すぎるのでもう少し詳しく書きます。(殴
理学部で学べること
自然界で起こる様々な現象を理論的に解明および証明することを目的にした学部です。つまり、私たち人間を中心に起こる自然現象が研究テーマですね。
学科によって多少異なりますが、1年生で理学における基礎(数学や基礎化学、物理など)を学び、2、3年生からより専門的な知識を身につけていきます。
4年生からは研究室に配属され、今まで学んだことを活かし各々の研究に取り掛かります。
ちなみにドラマ「ガリレオ」の湯川学も理学部の准教授ですね!理学部の実験室のイメージは大体あんな感じです。
工学部で学べること
モノづくりのための実践的な知識および技術を学ぶところです。これは学科にも寄りますが、測定機器やコンピューターなどに囲まれながら研究することになります。
実は、工学部も理学部と同じで1年次は微積分や基礎化学、物理を学びます。
しかし2、3年生になると専門に特化した授業が増えるのですが、高度な数学を学ぶ傾向が強く見られます。そして、4年生で研究室に配属されゼミや卒業論文に取り掛かります。
ちなみに私は工学部出身なのですが、お恥ずかしい話
数学と物理が大の苦手でして...(小声
授業を一生懸命聞いてもちんぷんかんぷん
授業が終わるたび友人に「アイス奢るから教えて!」と頼み込んだのは良い思い出です。
友人のおかげで何とか単位は取れました
.......辛かった
就職はどちらが有利?
皆さんはやはり就職のし易さは気になるのではないでしょうか?
はっきり言ってしまうと
ほとんど差はありません
しかし、学部卒で自分の専攻を活かしたいのであれば、工学部の方がやや有利となります。先程述べた通り、理学部は理論屋さんなので専攻を活かすとなると、研究開発に携わることが多いです。ただし、研究開発の募集は数ある職種の中でも、決して多い方ではありません。この狭き門を多くの理学部学部生と院生を打ち負かし、勝ち取ることは非常に困難です。
一方で、工学部はエンジニアであるため、研究開発以外に生産技術、製造など幅広い選択肢があります。この点、学部卒であっても自分の専攻を活かした就職をしやすくなります。
この話を聞くと、工学部の方が圧倒的に有利なのでは?と感じる学生さんがいます。しかし知っておいて欲しい
学部卒で専攻を活かした仕事をしている人は多くありません
これは悪い意味ではなく、良い意味で捉えて欲しいのですが、皆さんが思っているよりこの世界は広いです。つまり、大学で学んだ内容というものはかなり範囲の限られた知識なのです。
この分野を専攻しているから、絶対にこの仕事!では、自分の可能性を狭めてしまっているようで少し勿体ない気がします。実際多くの学部卒の就活生は、専攻とは全く関係のない業界に就職していく人が多いです。
ですので、理学部でも工学部でも就活のし易さというのは、ほとんど差はありません。
就活の時期になったら、色々な業界、職種を見てじっくり考えてみてくださいね。
勿論専攻をそのまま活かすことも素敵ですよ!
これらを、学部学科選びに活かせてもらえれば幸いです。
全国の受験生の皆さん頑張って下さい‼︎!